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お知らせ

2024.03.21

EMC・製品安全

新試験棟E3ラボ 第16電波暗室が最新EMC国際規格(CISPR 16-1-4:2023)に適合しました【国内初】

KECは脱炭素社会の核となるパワーエレクトロニクス応用機器(パワエレ応用機器)などのEMC試験を強化するため、けいはんな学研都市に、30MHz未満の電波伝搬特性も含め、日本で初めて* 最新EMC国際規格(CISPR 16-1-4:2023)に適合する大型電波暗室(第16電波暗室)を完成しました。
この第16電波暗室を含む新試験棟「けいはんな試験センター E3ラボ」は、2024年3月21日に竣工式を挙行し、2024年4月4日より操業を開始します。
進化し続けるパワエレ応用機器などの大型・大電力・大重量の機器に、最新国際規格に適合した高品質で高信頼性の試験を提供し、脱炭素エネルギーインフラの拡充に貢献してまいります。
* 商用10m法電波暗室にて(2024年3月 KEC調べ)

第16電波暗室の特長

  • 最新EMC国際規格に適合した日本初* の大型電波暗室

パワエレ応用機器の急速な拡大や、30MHz未満で動作する無線通信機器の著しい普及を受けて、30MHz未満の電波暗室特性(NSIL**)が規定された国際規格CISPR 16-1-4:2023が発行されました。
第16電波暗室は国内で初めて国際規格CISPR 16-1-4:2023に適合した設備であり、さらに最大40GHzまでのEMC試験に対応しています。
**:Normalized Site Insertion Loss

  • 大電力を安全・確実に供給可能な最新電源設備

最新の半導体素子を活用したコンパクトで大電力の最新電源設備を導入し、益々大型化する急速充電器等の産業機器・パワエレ応用機器のEMC試験に必要な大電力の供給が可能です。
3相交流360kVA、直流1500V/80kWの供給が可能であり、100%逆潮流にも対応しています。
高耐久性のスリップリングを採用し、大電力を回転台上の試験機器へ安全・確実に供給します。

  • 大型・大重量機器のEMC試験を実施可能

電波暗室の特性を維持しながら、4.5m×4.5mの大型搬入口、直径7m・耐荷重10トンの回転台を備え、大型で大重量の機器や装置でもEMC試験を実施可能です。


これまで以上に様々な製品のEMC試験のご要望にお応えし、皆様の製品開発にお役立ていただけるようになりました。ぜひご活用ください。
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