EMCラウンドロビンテストWG
狙い
参加メンバーの試験所を巡回してEMC試験を実施(ラウンドロビンテスト)し、施設、測定器、ソフト、スキル等に因る差異を検証することにより、各種EMC試験における課題や対策を抽出し、参加メンバーの試験所の測定品質向上を図ります。
活動状況
活動開始: 2013年度より開始
活動頻度: 年約12回(検討会議、合同実験)
上記に加え、メンバー試験所でラウンドロビン試験を個別に実施
開催場所: 検討会議: DKビル(旧電子会館)、新大阪会議室、メンバー企業の会議室
合同実験: メンバー企業の試験施設
参加メンバー: 19名(2020年度)
活動成果
1.放射エミッション試験
・信号発生器、音響機器をEUTとするラウンドロビン試験でメンバー電波暗室相互の測定差異を確認
・差異が暗室、アンテナ、プリアンプの特性起因であることを確認し、測定系へのLPF、ATTの挿入で
差異抑制が可能なことを確認
2.伝導エミッション試験
・IH調理器、LED照明をEUTとするラウンドロビン試験でメンバー試験所間の測定差異を確認
・一部試験所の差異が測定ソフトの使用法に起因することを確認。又、測定系へのATT挿入で、
バラツキを抑えた測定が可能であることを確認
3.放射イミュニティ試験
・メンバー電波暗室における印加電界強度のバラツキを評価し、電波暗室のサイズや試験台材質に
関して、暗室が大型であること、試験台が発泡材であることの優位性を確認
4.1GHz超 放射エミッション試験
・受信アンテナのチルトの有無、EUTからの放射パターン、電波暗室のサイズや試験台の材質に
よる測定へのバラツキ影響を検証し、チルト実施と発泡材試験台の優位性を確認
・アンテナチルト機構の異なるメンバー施設の比較により、アンテナの照準位置決め精度について
チルト機構により差異があること、チルト機構メーカーに因る照準精度の優劣を確認
5.伝導イミュニティ試験
・擬似EUTを制作。CND法及びEM Clamp法について相関試験を実施しCDN法の優位性を確認
6.電源高調波試験
・ノイズ源EUTを製作。メンバー試験施設での相関性検証の結果、特定の試験システムに起因する
測定差異要因を発見
外部発表
2015年9月:電子情報通信学会/環境電磁工学研究会(EMCJ)(けいはんな)で一般投稿論文発表
2017年6月:APEMC2017(韓国)でワークショップ発表
2018年5月:APEMC2018(シンガポール)で一般投稿論文発表
2019年1月:電子情報通信学会/環境電磁工学研究会(EMCJ)(大阪大学)で一般投稿論文発表
2019年6月:APEMC2019(札幌)で一般投稿論文発表、ワークショップ発表
2020年度の活動計画
活動内容:GHz超イミュニティ及び40GHzまでGHz超エミッション・ラウンドロビン評価
計 画:定例会議: 5月、7月、10月、12月、2月
7月~9月: GHz超イミュニティ・ラウンドロビン試験法の検討
7月~12月: 同、ラウンドロビン試験の実施
9月~11月: GHz超エミッション・ラウンドロビン試験法の検討
11月~12月: 同、ラウンドロビン試験の実施
1月~3月: 実験結果のまとめ
アーカイブ(会員限定)
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