電波とともに安全に暮らす

EMCとは

電波は生活必需品 私たちが日常で使っている
電気・電子機器は電波をつかっています。

電波は見えないけれども、生活のなかで意識することなく使われています。
テレビが絵や音を流せるのも、携帯電話で遠くの人と話せるのも、電波のおかげ。
例えばテレビは、テレビ局のアンテナから絵や音を乗せた電波が発射され、その電波をおうちのアンテナがキャッチして、お部屋のテレビに情報を伝えています。
ほかにも、電子レンジで食材を温めることにも電波が使われています。

電波を正しく安全に使うために

世の中は
電磁波であふれている

テレビやラジオ、携帯電話などの通信機器だけではなく、生活で使用している電気・電子機器からは必ず電波が発生します。
私たちと同様、その電気・電子機器たちもさまざまな電波が飛び交う中で、正常に動作する必要があります。

互いの電気・電子機器を
安全に使うには?

使用している製品が、他の機器に電磁波の影響を与えてしまったり、電磁波の影響を受けて誤動作をしてしまうと安全に製品を使うことができなくなってしまいます。
そのため、互いの電気・電子機器に電波干渉しないよう、各国や世界で基準・ルールが設けられています。

どんな測定を行う?

製品(電気・電子機器)から不要な電波雑音が出ていないかという「エミッション測定」と、製品(電気・電子機器)が外部からの電波雑音を浴びても誤動作しないかという「イミュニティ試験」を行い、さまざまな電気・電子機器から発生する電波レベルや電波に対する耐久性が基準に達しているのかを調べます。
これらの測定や試験のことをEMCといいます。電波暗室と言う、電波が外部に漏れない、電波が外部から入らない特殊な施設で行います。

EMC:Electro-Magnetic Compatibility(日本語訳 : 電磁波両立性)

Compatible : 互いに協調して仲良くやっていける。他のものと同意しながら両立できる。 
許容できないような電磁妨害波を、如何なるものに対しても与えず、かつその電磁環境において満足に機能するための、機器・装置またはシステムの能力。 

KECとは

KECは、電子工業の振興を図り
日本経済の発展に寄与することを目的に
活動しています。

電気・電子機器を安全に使うためのEMC・製品安全試験を行い、
電子業界の技術力向上や人材の育成を支援することで
電子工業に関する技術と生産性と品質の向上を図ります。