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シールド材試験

KEC法(500Hzから1GHz)

当センターで開発した電磁波シールド効果測定装置で、シート状の材料であれば比較的容易にその電磁波シールド効果を測定評価することができます。
測定装置には電界シールド効果評価用と磁界シールド効果評価用の2つがあります。

KEC法(500Hzから1GHz)
電界シールド評価用装置
電界シールド評価用装置はTEMセルの寸法配分を取り入れ、その伝送軸方向に垂直な面内で左右対称に分割した構造になっております。ただし、測定試料の挿入によって短絡回路が形成されることを防止するために、中心導体の軸方向長さは切断面より2mmだけ短くしてあります。
KEC法(500Hzから1GHz)
磁界シールド評価用装置
磁界シールド評価用装置は、磁界成分の大きな電磁界を発生させるために、シールド型円形ループ・アンテナを使用し、90度角の金属板と組み合わせて、ループ・アンテナの1/4の部分が外部にでている構造になっております。

測定材料について

測定可能な材料 測定不可能な材料
  • 導電性があるもの
  • 導電性フィルム
  • 電布
  • ジッパーチューブ
  • シート状のもの
  • サンプルの厚みが5mm以下のもの
  • 治具の開口部を完全に覆えるもの(最小150mm×150mm)
  • 導電性がないもの (*1)
  • 液体
  • 凹凸があるもの(治具の挟めないもの)
  • サンプルの厚みが5mmを超えるもの
  • 治具の開口部を完全に覆えないもの
  • 破損しやすいもの (*2)
  • 金属版 (*3)

[注記]
(*1) 導電性がない場合、特定周波数で共振点が生じる可能性があります。
(*2) 粘着剤が付いているサンプルやガラスなど破損しやすいサンプルの場合、予備をご準備いただく必要があります。
(*3) 金属版がサンプルの場合、シールド効果が非常に高いため試料間の優位性評価は困難です。

GHz KEC法(1GHzから6GHz)

当センターと日本シールドエンクロージャー株式会社で共同開発した電磁波シールド効果測定装置で、シート状の材料であれば比較的容易にその電磁波シールド効果を測定評価することができます。

GHz KEC法(1GHzから6GHz)
GHz KEC法(1GHzから6GHz)

GHz KEC法による評価用装置は、同軸管をその伝送軸方向に垂直な面内で左右対称に分割した構造になっております。
その分割した間に材料を挟み込むことにより短時間で1GHz超のシールド効果を測定することが可能です。
本装置は特許庁に2013年12月10日に出願し、2014年9月26日に特許を取得しております(特許第5619265号)。

測定材料について

測定可能な材料 測定不可能な材料
  • 導電性があるもの
  • 導電性フィルム
  • 電布
  • ジッパーチューブ
  • シート状のもの
  • サンプルの厚みが10μm以上1.0mm以下のもの
  • 治具の開口部を完全に覆えるもの(50mm×50mm)
  • 導電性がないもの (*1)
  • 液体
  • 凹凸があるもの(治具の挟めないもの)
  • サンプルの厚みが1mmを超えるもの
  • 治具の開口部を完全に覆えないもの
  • 破損しやすいもの (*2)
  • 金属版 (*3)

[注記]
(*1) 導電性がない場合、特定周波数で共振点が生じる可能性があります。
(*2) 粘着剤が付いているサンプルやガラスなど破損しやすいサンプルの場合、予備をご準備いただく必要があります。
(*3) 金属版がサンプルの場合、シールド効果が非常に高いため試料間の優位性評価は困難です。

拡張GHz KEC法(5GHzから18GHz)

当センターと日本シールドエンクロージャー株式会社で共同開発した電磁波シールド効果測定装置で、シート状の材料であれば比較的容易にその電磁波シールド効果を測定評価することができます。

拡張GHz KEC法(5GHzから18GHz)
拡張GHz KEC法(5GHzから18GHz)

拡張GHz KEC法による評価用装置は、導波管をその伝搬軸方向に垂直な面内で左右対称に分割した構造になっております。その分割した間に材料を挟み込むことにより、短時間で5GHzから18GHzまでのシールド効果を測定することが可能です。

測定材料について

測定可能な材料 測定不可能な材料
  • 導電性があるもの
  • 導電性フィルム
  • 電布
  • ジッパーチューブ
  • シート状のもの
  • サンプルの厚みが10μm以上0.5mm以下のもの
  • 治具の開口部を完全に覆えるもの(25mm×12.5mm)
  • 導電性がないもの (*1)
  • 液体
  • 凹凸があるもの(治具の挟めないもの)
  • サンプルの厚みが0.5mmを超えるもの
  • 治具の開口部を完全に覆えないもの
  • 破損しやすいもの (*2)
  • 金属版 (*3)

[注記]
(*1) 導電性がない場合、特定周波数で共振点が生じる可能性があります。
(*2) 粘着剤が付いているサンプルやガラスなど破損しやすいサンプルの場合、予備をご準備いただく必要があります。
(*3) 金属版がサンプルの場合、シールド効果が非常に高いため試料間の優位性評価は困難です。

KEC法の測定結果について

KEC法の測定結果について

上記グラフにおいて、黒色の実線は当センターの測定システムで測定できるシールド効果の測定限界値(これ以上のシールド効果は
評価できない値)を示しており、赤色の実線は測定値を示しています。
例えば上記グラフにおいて周波数20MHzの場合、測定限界と測定値が一致していることから、評価材料のシールド効果は80dB以上で
あること示しています。
KEC法では、反射損・吸収損・多重反射の補正を個々に評価することはできません。
上記のグラフの測定値(赤色)は、反射損・吸収損・多重反射の補正が合算された結果を表しています。

シールド材試験ご利用案内

依頼試験

お客様から供試品をお預かりし、当センターの試験担当者が測定を行い、簡易報告書(シールド効果グラフのみ)または試験報告書(数値データ+シールド効果グラフ)を発行いたします。
※試験報告書の発行には試験費用とは別に、別途40,000円(税別)が必要となります。

ご利用の流れ
  • 1
    お問い合わせ
    お電話またはお問い合わせフォームにてご連絡ください。
    試験担当者がお打ち合わせ(測定内容の確認/日程調整 等)をさせていただきます。
  • 2
    見積書の発行
    見積書を送付いたしますのでご確認ください。
  • 3
    必要書類のご提出
    試験担当者へ「署名欄に記入された見積書」「依頼試験申請書」の2点をご送付ください。
    その際、依頼試験申請書にて「簡易報告書」または「試験報告書」を選択してください。
  • 4
    「依頼試験申し込み受付のご連絡」の送信
    お申込み内容を送付いたしますのでご確認ください。
  • 5
    準備物のご提出
    供試装置等を「けいはんな試験センター」までお送りください。(元払いでご発送ください)
  • 6
    試験の実施
    試験担当者が測定を行います。
  • 7
    報告書と請求書の発行
    簡易報告書または試験報告書と請求書を発行いたします。
  • 8
    供試品の返送
    供試装置等を返送いたします。(着払いで返送いたします)

依頼試験に必要な書類(申請書)

※ 保護をかけず編集が可能な状態でWordファイルにてご提出ください。
※ 不備がある場合は試験実施や報告書発行の遅れの原因となりますのでご注意願います。